2012年5月17日木曜日

特集 : IDE RAID実践導入術【低価格IDE RAIDカード編】


特集
IDE RAID実践導入術【低価格IDE RAIDカード編】

1.最新IDE RAID事情

デジタルアドバンテージ
2002/02/13


 IDE RAIDが一般化し始めたためか、ここ1年ほどでIDE RAIDコントローラを搭載したマザーボードが増えてきている。特にサーバ向けの製品ではないが、台湾ベンダを中心に差別化のためか、ハイエンド向けのマザーボードにIDE RAIDコントローラを搭載する傾向にある。また、Big DriveとUltra ATA/133に対応したIDE RAIDカードが登場し始めたことも、ここ数カ月の動向といえるだろう。現在、販売されている主なIDE RAIDカードを表に示す。


マザーボードのフォームファクタを見つける方法

 この表を見ると分かるように、RAID 0/1/0+1に対応した製品と、RAID 5まで対応した比較的ハイエンド指向の製品の2系統にはっきりと分かれている。RAID 0/1/0+1に対応した製品は実売価格で2万5000円以下、RAID 5に対応した製品は4万円以上と、価格面でも大きな差がある。RAID 5対応のIDE RAIDカードも製品出荷から1年以上経過し、性能や信頼性などの評価が固まりつつある。SCSI RAIDに比べて、システム全体(RAIDカードとハードディスク)の価格が安く済むため、今後はミドルレンジ・サーバでもIDE RAIDカードの採用が始まっていくことになるだろう。

 今回は、RAID 0/1/0+1対応の低価格なIDE RAIDカードの中からPromise Technologiesの「FastTrak TX2000」を例にRAID 1の構築を紹介する。

RAID 0とRAID 1の違い
 
低価格IDE RAIDカードがサポートするRAID 0とRAID 1がどのようなものなのかおさらいしておこう。


3ハードディスクドライブを接続する方法

 RAID 0は、「ストライピング」とも呼ばれる技術で、2台以上のハードディスクに対しデータを分割して同時に読み書むことにより、処理の高速化を実現する技術である。複数のハードディスクを単一の大容量ドライブとして利用可能になるのもRAID 0のメリットとして挙げられる。ただし、低価格なIDE RAIDカードがサポートするRAID 0では、コントローラがそれほど高性能でないことから、処理速度の向上はあまり期待できない。また、冗長性はまったくないうえ、複数のハードディスクに分割してデータが記録されることから、1台の故障ですべてのデータが失われることになる(故障していない一方のディスクのデータも無意味なものになってしまう)。つまり、ハードディスク1台の運用よりも、RAID 0の方が信頼性という点ではむしろ劣ることになる。低価格IDE RAIDカードのRAID 0は、性能よりも、複数のハードディスクを単一ドライブとして扱えることをメリットとする用途に使うのが良いだろう。具体的には、デジタル・ビデオ編集などの用途に向く。


どのようなマザーボードに私が持っている

 RAID 1は、「ミラーリング」とも呼ばれる技術で、2台以上のハードディスクに対しまったく同じデータを書き込むことで、信頼性を向上させる技術である。そのため、1台のハードディスクが故障してもデータは完全に保証される。半面、2台のハードディスクが必要なのに、その1台分の容量しか利用できないという利用効率の悪さがデメリットとなる。低価格IDE RAIDカードでは、このRAID 1が最も中心的な使い方といえるだろう。

 低価格IDE RAIDカードでは、RAID 0とRAID 1のほか、この両者を組み合わせたRAID 0+1あるいはRAID 1+0、RAID 10、RAID 01と呼ばれる技術をサポートする例が多い。これは、最低4台のハードディスクで構築し、RAID 0を構築したセットをRAID 1により複数構築する(あるいは、逆にRAID 1を構築したセットをRAID 0により複数構築する)というものだ。RAID 0で複数のハードディスクを単一ドライブとして活用できるうえ、RAID 1により冗長性も確保できるというメリットがある。ただ、RAID 0+1の場合も、RAID 1と同様、ハードディスクの利用効率は半分以下に下がることになる。


   

 

TechTargetジャパン

System Insider フォーラム 新着記事



キャリアアップ

"); adremove.

These are our most popular posts:

320GBのHDD。FDISK。領域確保作業が出来ません。 - Windows 95 ...

2009年5月9日 ... Ultra ATA/133対応インターフェースカード(I-O DATA機器 UIDE-133R2) をパソコンに 取り付ける。(デバイスマネージャ確認済)SCSIコントローラに、ITE IT8212 ATA RAID Controllerを確認。 320GBのHDDを(ジャンパ、セカンダリスレーブに) ... read more

デスクトップ・ボード — ディスクドライブの問題のトラブルシューティング

容量 2 テラバイトを超えるドライブのサポートを有効にする方法容量が 2 テラバイトか それ以上のハードディスクをお使いの場合、 ... RAID 設定で IDE とシリアル ATA を 同時に使用する場合には、インテル® マトリクス・ストレージ・マネージャーの ユーザーズ .... 併せて SCSI カードなどのコントローラー・カード、ケーブル、ドライブなども確認して ください。 .... は、シリアル ATA ドライブが ATA ドライブと同じ転送速度 (ATA/100、ATA /133) で動作している、と表示する場合があります。 ... ハードディスクに関するヘルプ 情報 † ... read more

IDE増設ボードへのDVDドライブ接続でトラブルです - デスクトップPC ...

2007年1月13日 ... 今回購入したSATA2I2~でDVDドライブを使えるようにする方法はあるのでしょうか? ... マザーオンボードの場合は、マザーのBIOSに設定項があり、JMicron SATA Controller ModeでRAID、AHCI、IDE互換の設定が出来るのです。 ... しないで、 インストールするドライバを選択する→IDE ATA/ATAPIコントローラを指定→標準 デュアルチャネルPCI IDEコントローラを指定。 .... drives, and zip drivesとなっているの に対し、Ultra ATA/133 RAID controllerには光学ドライブサポートの記述がありません 。 read more

ぱそ部屋 第196話「IDE RAIDふたたび」

ということで購入したのはACARD製のUltra ATA/133対応IDE RAIDカード「learn more 」です。ちなみに国内販売 ... 「ACHIP」のシルクが書かれたIDE RAIDコントローラチップ 。ボードの, 添付 ... ボード自体は非常にシンプルで、奥行きも短いため付属のLow Profile用ブラケットに交換することで、省スペース型のPCでも使用できます。 ハードディスク ... read more

0 件のコメント:

コメントを投稿