SASとSATAの「転送速度」は一緒なのですがSASの方がRAID0のような同時多発的な転送に向いた規格になっています。
単品で使用する分にはそんなに変わらないかもしれませんがRAIDにしたり、サーバー(マルチユーザー)で使用したりすると速度に差が出てきます。
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この回答への補足
そうなんですか。それでRAIDカードにはSASのポートがあるんですね。
RAIDを組むのにはSAS、マザーボードに直結するのにはSATAと、使い分けなければならないんですね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
この回答へのお礼
御礼が遅くなって申し訳ありません。
ばらしていたパソコンを昨日やっと再組立てしました。RAID 0のスピードテストをしたのでご報告します。
同文となりますがお許しください。
(a) LSIのRAIDカード9260-8iを用いて、6Gb/s、500GB、SATAのHDD 3台を用いてRAID 0を組みました。
(b) (a)とは別に、(a)と同じ型式のHDDで単体のHDD 2台をSATAケーブルでマザーボードに直結しました。そのうちの一方を(b1)とし、他方を(b2)としました。
(c) OSは、Windows 7 Ultimate 64 SP1です。(a)、(b1)、(b2)にインストールしました。
(d)下の(2)の速度測定に用いたファイルのサイズは18.7GBです。
(e)パソコンは、CPU Intel i7 950、マザーボード ASUS P6X58D-E、メモリー24GBです。
(f)下の(2)の速度測定は次の(α)、(β)の2方法で行いましたが、結果は(α)、(β)ともほとんど同じで違いは3%以内でした。(2)にはその2つのうちの早い方を記しました。
(α)(a)にインストールしたWindows 7 Ultimate 64 SP1を用いて行う。
(β)(b)にインストールしたWindows 7 Ultimate 64 SP1を用いて行う。
(g) (a)を用いたテストでは、(a)のHDDのcacheの使用/不使用、RAID 0のstrip size、をいろいろ変えながら最速のタイムを求めました。下記はその最速のタイムです。
(1) Windows 7 Ultimate 64 SP1の起動に要する時間
(ア) (a)から起動した場合 1分24秒(このうち、POSTに要する時間は40秒)
(イ) (b)から起動した場合 1分31秒(このうち、POSTに要する時間は25秒)
(2) (d)のファイルのコピーに要する時間
(ア) (a)から(b)へのコピー 2分59秒
(イ) (b)から(a)へのコピー 8分59秒
(ウ) (b1)から(b2)へのコピー 3分17秒
この結果から、次の(i)~(iii)のように考えました。
(i) Windows 7 Ultimate 64 SP1の起動は、(a)から起動する方が方が(b)から起動するより7秒(=1分31秒-1分24秒。1.08倍)遅い。
(ii) (d)のファイルのコピーは、(a)から(b)へのコピーが最も早く、これに比べて、(b1)から(b2)へのコピーもそれほど遜色がなく18秒(1.10倍)遅いだけであるが、(b)から(a)へのコピーは6分(3.01倍)も遅い。ただ、(d)のような大きなファイルをコピーしたのはHDDのcacheの影響をできるだけ小さくするためにしたことであり、普段はもっとずっと小さいファイルをコピーするので、「(2)、(イ)」の値が突出しているがこれは実用上はさほど大きな障害ではない。
(iii)しかし、ファイルサイズがHDDのcacheサイズを超える場合は、「(2)、(イ)」が「(2)、(ウ)」より遅いことは明らか。
これらをまとめると、(a)と(b) (つまり、RAID 0と単体のHDD) では、起動あるいはコピーの速度にほとんど差はないというところかと思います。この結果は皆様のご指摘のとおりでした。
ということは、速さを求めるだけならRAIDカードは何の役にも立たないということですね。本当にびっくりしました。
皆様のお教えのおかげでRAIDの幻想からやっと覚めました。
有り難うございました。
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